Las Abejas

 

み つ ば ち (バリオス作曲)

Las Abejas  (Barrios)

(ギター・ソロ、2'49"、MP3 : 2.6MB)

  多分 多くの人が リムスキー=コルサコフの「熊蜂の飛行」を思い起すであろう、それと似た、蜂が忙しく飛び回る様を描いた曲です。
 
  ニ短調、8分の12拍子。アダージョ の短い 2小節の序奏の後、アレグロ・コン・フォーコ (炎のように情熱的に早く) の指定で A,A,B,B と続いてから冒頭へ戻って、A、そして A の途中から その速さを保ったまま、短い コーダ (終結部)へと進みます。 ...蜂の 水平飛行に留まらず、上下移動や 飛行速度の緩急、遠近などまでが感じられるように思います。
 
  また 「熊蜂の飛行」 と比較した印象として、"熊蜂" の方では いたずらっぽさとか 愛嬌のようなものがあるのに対して、こちらの "みつ蜂" では 働き蜂としての、どちらかというと真摯な感じで、同じ蜂でも やはり題名なりの雰囲気があるものだという気もします。
 
  弦が 4本で 使える右手の指が事実上 1本の マンドリンで、こうした曲や ヴィラ=ロボスの 練習曲 第1番 のような曲を "炎のように早く" 奏くことはかなり難しく、やはり 弦が 6本で 使える右手の指が 4本の ギターならではの曲と言えそうです (...が、だからと言ってこうした曲は ギターでも容易ではないでしょう)。