仰 げ ば 尊 し

仰 げ ば 尊 し (文部省唱歌)
Aogeba Toutoshi (Japanese School Song)
(マンドリン・アンサンブル (Mandoln1.2,Mandola,Guitar) + リコーダー)、2'19"、MP3 : 2.1MB)
(写真は 東京・上野 : 芸大の桜)
1. 仰げば尊し 我が師の恩、
教えの庭にも はや幾年 (いくとせ)、
思えばいと疾 (と) し この年月、
今こそ別れめ いざさらば。
2. 互いに睦 (むつみ) し 日頃の恩、
別るる後にも やよ忘るな、
身を立て名をあげ やよ励めよ、
今こそ別れめ いざさらば。
3. 朝夕なれにし 学びの窓、
蛍のともしび つむ白雪 (しらゆき)、
忘るるまぞなき ゆく年月、
今こそ別れめ いざさらば。
社会に出て "教えの庭" から久しく遠ざかった多くの、特に年配の方々には、聴く機会がほとんどなくなってきただけに、
懐かしい歌だと思います。
「あなたの学校では卒業式に何をうたいますか。 音楽之友社が、全国の音楽教諭 230人に尋ねたら、意外な結果が出た。定番のはずの 『蛍の光』 が 3位で、『仰げば尊し』 は 10位にも入らなかった。 1位は 『旅立ちの日に』 という曲である。 耳にしたことがあるだろうか。」...たまたまこの曲の Upを用意していた 2005年3月6日の朝日新聞の "天声人語" に、このように書いてありました。
1884
(明治17) 年の 「小学唱歌集」 に載ったこの歌の "恩" などの歌詞や感傷的な旋律には、現在では抵抗のある学生も少なくないことでしょうが、この歌詞から 互いに散り別れ行く師弟・仲間を大切に思う気持ちと "将来に期待してるよ" といった思いを素直にとらえたいものです。
曲は ハ長調、8分の6拍子。マンドリン・アンサンブルに リコーダーを加えた編曲としています。