ピアノ・ソナタ 第8番 「悲愴」 第2楽章 (ベートーヴェン作曲)
Piano Sonata No.8_2 "Pathetique" (Beethoven)
(ピアノ独奏、3'53"、MP3 : 3.5MB)
今年が生誕 250年という "ベートーヴェン・イヤー" の、「エロイカ」第4楽章 の 元日Upに続く第2弾として、彼の ピアノ・ソナタの中でも トップ・クラスの人気を誇るこの曲を Upさせていただきました (2020.4.10.記)。この曲は、彼が 30才を目前にして 耳に不調を来たし始めるなどの時期に書かれたもので、初版の楽譜の題名も 珍しく彼自身によるものと思われる "悲愴 (Pathetique)" となっています (ただ 悲壮感としては 後年に比べれば まだ若いなりのものとも言えます)。 また、この第2楽章などは そうした "悲愴感" より 過去を思いやるといった穏やかさの方が支配していると思われ、美観や一部 劇的な場面もありで、多くの人に支持され続けてきています。変イ長調、4分の2拍子、アダージョ・カンタービレ。 基本的には 3部形式 で、冒頭、祈りの気分を含んだ旋律に始まり、中間部で変イ短調に転じてから、もの憂いものから緊張感や 激しさを含んだものとなりますが、最後は平和で落ち着いた気分で終わります。 なお冒頭の伴奏部分は 16分音符で構成(1小節に 8個)されていますが、最後にはそれが 16分3連音(1小節に 12個)の キザミに変化しています。当サイトには、彼の ピアノ曲を原曲とした マチョッキによる編曲の マンドリン・アンサンブル演奏 「エリーゼのために」や チェンバロの伴奏による「マンドリンのためのソナチネ ハ短調」などもありますので、それらもお聴きください。