歌劇 「ドン・ジョヴァンニ」 より 「ドン・ジョヴァンニのセレナード」 (モーツァルト作曲)
"Serenade de Don Giovanni" from "Don Giovanni" (Mozart)
(マンドリンと弦を伴奏としたカンツォネッタ。声楽部分をストリングスで演奏、2'14"、MP3 : 2.0MB)
(写真は ザルツブルグ : モーツァルトの生家)
歌劇 「ドン・ジョヴァンニ」 の 第2幕、マンドリンを奏きながら主役の ドン・ジョヴァンニが 「窓辺においでよ 私の恋人よ。 私の涙を慰めにおいで。」 と歌う、甘い誘惑の歌で、テレビ番組の穏やかな話題の バック・ミュージックなどに使われるなどして、単独でも 「ドン・ジョヴァンニの セレナード」 と呼ばれる有名な曲です。アレグレット、ニ長調、8分の6拍子。 ここでは弦を ベースに マンドリンを主役の扱いにしていますが、本来の歌劇では逆に 弦の ピチカート に マンドリンが細やかに乗り、それを伴奏に穏やかに歌が乗る構成となっていて、マンドリンが非常に効果的な アリアとなっています。この歌劇は、日本でも "女たらし" の代名詞として呼ばれる "ドンファン"、すなわち ドン・ジョヴァンニが自らの不徳の罰で地獄へ落ちるというもので、彼に父親を殺された アンナ、彼に捨てられて復讐を企むものの内心では復縁も期待する エルヴィラ、彼に誘惑され心が動く結婚直前の ツェルリーナ、の 3人の女性の心理描写も含めた名アリアが続きます。なお同じ モーツァルトの 三大歌劇の アリアから入力した曲として、「フィガロの結婚」 の ケルビーノの アリア と 「魔笛」 の 「パパゲーナ!、パパゲーノ!」 も Up してありますので、聴いてみてください。
< 歌詞邦訳 >窓辺においでよ、私の恋人よ。 私の涙を慰めにおいで。 君の目の前で私は死にたい。 君のその口元は蜜より甘く、君のその心は甘い欲望を揺り動かす。 私の宝よ、私をこれ以上苦しませないで。 その姿を私の前に見せておくれ。 私の美しい恋人よ。