Espanoleta

スペイン: コルドバにて
 

エスパニョレータ (サンス作曲)

Espanoleta  (Sanz)

(ギター・ソロ、2'05"、MP3 : 2.0MB)
(写真は スペイン: コルドバにて)

  ガスパル・サンス (1640-1710) は スペイン王宮の フェリペ4世時代の宮廷音楽家ですが、宗教的あるいは高踏的な曲の多いその当時としては趣味の良い通俗性をもっていると評されており、この曲などはその時代の雰囲気を感じさせつつ、現代でも忘れがたい印象を残すものとなっていると思います。
 
  イ短調、4分の3拍子。 装飾音、そして トリル (上下2つの音によって震わせる細かい音の連続) が時代を感じさせて印象的ですし、抑制の効いた雰囲気と相まって 遠い過去から蘇ってくる何かを感じさせるような気がします。
 
  この曲は近年の大作曲家: ロドリーゴ の有名な 「ある貴紳のための幻想曲」 の 第2楽章 「エスパニョレータと ナポリ騎士団の ファンファーレ」 で使われています。 なお、「ある貴紳のための幻想曲」 は、 "作曲した貴紳である サンスの主題に基づき、初演した貴紳 = セゴビアのために作られた曲" だそうです。
 
 同じ サンスの 「5つの小品」 の中にも同じ動機の 「エスパニョレータ」 があり、そちらでは冒頭 4つ目の音まで上昇しており、こちら (今お聴きになっている曲) では 4つ目の音で下がっています。 「ある貴紳の...」 では、音型としては下がっている方の こちらが使われています。