アンダルーサ (フィグリオリーニ作曲)
Andalusa (Figliolini)
(マンドリン・アンサンブル、4'19"、MP3 : 4.0MB)
(写真は スペイン・セビリア: サン・テルモ宮殿)
"アンダルーサ" とは "アンダルシア風"、あるいは "アンダルシアの印象" の意で、この曲は、中世まで長いこと イスラム文化圏にあった スペイン南部の アンダルシア地方の独特の雰囲気を良く伝えた曲だと思います。イ短調に始まり、イ長調で終わります。 冒頭の 8分の3拍子で、暗く重い一団が近づいてくるような、"特異な印象の" と言っても良いような序奏的な場面は その後を含めて 計3回。 中頃の カデンツァ を経た後は ハ長調、4分の4拍子、アンダンテ・カンタービレ。 そして最後は再び 8分の3拍子ですが イ長調で明るく力強く終わります。この サイトでも アンダルシアを題材にした曲は多く、"アンダルシア" あるいは "アンダルーサ" を題名とした曲だけでも、アマデイの 「アンダルーサの唄」、カンナの 「アンダルシア」、サラサーテの 「アンダルシアのロマンス」 、グラナドスの 「スペイン舞曲 第5番 "アンダルーサ"」、それに アンダルシア州の都市を題名とした 「セビリア」、「カディス」、「グラナダ」、「ムーアのグラナダ」、さらには 「アルハンブラ宮殿の思い出」 などがあります。さらに言うなら ビゼーの 「カルメン」 をはじめ セビリアを舞台としたオペラは多く、それらの音楽や当サイトの スペイン舞曲の多くが アンダルシア発祥のものと言えます (物語としては モーツァルトの 「ドン・ジョヴァンニ」、「フィガロの結婚」、ロッシーニの 「セビリアの理髪師」 他も セビリアを舞台としたものです)。