Farandole from "L'Arlesienne"

フランス農村部の景色
 

組曲 「アルルの女」より ファランドール (ビゼー作曲)

Farandole from "L'Arlesienne" (Bizet)

(管弦楽、3'52"、MP3 : 3.5MB)
(写真は フランス農村部の景色)

  ビゼー (1838-1875) の 「アルルの女」 第2組曲の 終曲 (第4曲) で、第3曲の メヌエット とともに皆さんよくご存知の曲です。 特に 2つの旋律が合体して熱狂的に盛り上がっていく様は、万人に面白さを感じさせるものですね。
 
  "ファランドール" とは フランス・プロヴァンス地方の急速な踊りですが、曲は先ず ニ短調、4分の4拍子で その地方の民謡である 「王様たちの行進」 で堂々と始まり、その後 ニ長調、4分の2拍子になってから その踊りが遠くから近づいてくるようにして聞こえ、やがて勢いを増してきます。 そして "行進" と "踊り" の2つの旋律が交互に出て、最後はその 2つが重なり合って、激しく盛り上がって終わります。
 
  「アルルの女」 は ドーデ (1840-1897) が彼の故郷の南フランスの風物を取り入れた短編集 「風車小屋だより」 の中の短編で、"アルルの女" に魅せられ自殺した農家の息子の物語で、その戯曲用に ビゼーが音楽を作り、そして組曲 (第1組曲)を編んだのですが、第2組曲は、彼の死後、友人の ギロー (1937-1892) が編んだもので、この曲などは事実上 ギローの手に負うところ大きいものだそうです。
 
  ...なお、北京オリンピックも近いことだし勢いの良い曲を、ということでこの曲を Upすべく準備していた 4月末、その オリンピックを前に世界各地で行われた聖火リレーが、どこでも チベット問題で大騒ぎ。 物々しい警備の中での聖火の行進と沿道のおびただしい中国やチベットの国旗がはためく映像と この曲の後半とが私の脳裏で重なってしまいました。 ...以上、余計な話でした m(_ _)m (2008.5.10.記)。
 
  同じ 「アルルの女」 の メヌエット も Upしてありますので、お聴きください。