La Fille aux Cheveux de Lin

 

亜麻色の髪の乙女 (ドビュッシー作曲)

La Fille aux Cheveux de Lin  (Debussy)

(ピアノ、2'17"、MP3 : 2.1MB)

  日本では明治の末の 1910年に出版された 「前奏曲 第1集」 の第8曲で、ドビュッシー (1862-1918)の ピアノ曲の中でも、「月の光」 などとともに "最も" と言っても良いくらい知られた曲です。
 
  変ト長調 (♭6つ)、4分の3拍子。 この曲は詩人: ルコント・ド・リールの 「スコットランドの歌」 の中にある同名の詩から作曲されたもので、甘く優しく、ドビュッシーならではの和音などの魅力が大きい曲だと思います。 ...うっかり触ると壊れてしまいそうな大事なものに対する 如何にせむとでもいった感情の起伏と、そうしているうちに それが はかなく蒸発してしまったとでもいった感じが表現されているように、私には思われます。 なおこの曲を入力して、あらためて やはり サティ (1866-1925) の 「ジムノペディ」 などにも通じるものがあるなと思いました。
 
  ところでこの演奏を作って、念のため Netで検索してみたら、先ず出てきた音は 「亜麻色の長い髪を 風が優しく包む、...」 という歌の方で、それには "そうか、以前 聞いたことがあったっけな" という程度の認識しかない私ですが、世の中的には今は そちらの方が知られているんでしょうね。 なお "亜麻色" についても検索してみましたが、金髪まではいかない、薄茶色といったところでしょうか。
 
  当サイトには、ドビュッシーの曲では 管弦楽の 「牧神の午後への前奏曲」、上記の ピアノ曲: 「月の光」、そして マンドリン演奏にした 「小舟にて」 も Upしてあります。