" Die Fledermaus " Overture

ヨハン・シュトラウス像

喜歌劇 「 こ う も り 」 序曲  (ヨハン・シュトラウス 2世 作曲)

" Die Fledermaus " Overture  (J.Strauss)

(管弦楽、8'02"、MP3 : 7.4MB)
(写真は ウィーン: 市立公園内: ヨハン・シュトラウス像)

 毎年1月1日に ウィーン楽友協会大ホールで行われる伝統の ニュー・イヤー・コンサートで、今回初めて日本人である 小澤征爾 が タクトを振るのを記念する意味で Upしました。 実は今日の演奏曲目を知らずに昨年10月頃から MIDI入力をしてきたのですが、たまたまこの曲も演奏の予定に入っていたのは、後々の記念の意味で ラッキーでした )^o^( (2002.1.1.記)。
 
 この歌劇は、ワルツ王 ; ヨハン・シュトラウス 2世 (1825-1899) の代表的な喜歌劇で、筋は、昔の恋人から浮気を迫られて その気がないでもない妻と、舞踏会で仮面をつけているその妻を自分の妻と気づかずに口説き落とそうとする夫とが、終盤で互いに バレてしまうものの、実は夫の友人の企みによるものだったという たわいもない話ですが、さすがというべき ウィーンの香りと 楽しさに溢れるもので、毎年の大晦日 (ニューイヤーズ・イヴ) には 世界の各地で公演されるのが習慣となっています。 ちなみに、"こうもり" とは この騒動を企んだ夫の友人のあだ名のことで、そのあだ名をつけられたことへの仕返しがこの企みになっているというものです。
 
 この序曲は、イ長調で勢い良く全奏で始まり、やがて劇中登場する優雅な ワルツや ポルカの旋律などが華やかに繰り広げられ、最後も刑務所の中とはいえ 賑やかに終わりますが、この歌劇の聴かせ所をつないでいるので、この曲を聴いて歌劇を見ると楽しさが増し、またこの歌劇を見てこの曲を聴くと楽しい場面などが思い起こされます。
 
 私は歌劇全曲版では カラヤン指揮の レコードの他に テレビがら録った クライバー指揮、バイエルン国立歌劇場管弦楽団演奏の録画を持っていますが、それは オットー・シェンクによる演出の出来もあって、最高に楽しいものだと思います。
 
 なおこの サイトでは ヨハン・シュトラウス 2世の曲では 「美しく青きドナウ」 、「春の声」、「皇帝円舞曲」 を、そしてその父・1世の曲では 「ラデツキー行進曲」、また弟の ヨーゼフ・シュトラウスの曲では 「天体の音楽」 も Upしてありますので、お聴きください。