春 の 声 (ヨハン・シュトラウス 2世 作曲)
Frühlingsstimmen (J.Strauss)
(管弦楽、6'36"、MP3 : 6.0MB)
(写真は オーストリア:ザルツカンマーグート地方の景色 <スライドショー>)
"春の息吹" が体いっぱいに感じられる喜びと雅やかな雰囲気が満ち溢れている曲で、"新春" に相応しいところから、今日 Upしました (2005.1.1. 記)。変ロ長調。 冒頭の 8小節目から ぐっと盛り上がってはひらひらと舞うような、また途中 ハープの分散和音に乗って弦や管が鳥のように歌うような、いわば "音の仕種" からして、春の喜びに満ちているという印象で、また ヨハン・シュトラウスの天与の才も 雪解けの水のように存分に溢れているという感を受けます。この曲はそもそもは ソプラノの声楽として 1883年に作曲されたもので、今でも語り草になっていると言われる リタ・シュトライヒ (1921-1987) の名唱などを聴くと、いかにも "西欧風の雅やかさ" といったものが感じられますし、エヴァ・リンド (1966-、1986年録音) などの若々しい美声もいいですね。 また 1989年の ニューイヤー・コンサートでは、昨年7月に亡くなった カルロス・クライバー (1930-2004) がこの曲の指揮をしましたが、テレビで見た彼の指揮ぶりの見栄えといい、演奏会場の雰囲気といい、もちろん演奏といい、なんとも あでやかな印象のものでした。なお私の MIDIの入力では、思い出しては時々入力するといった進み具合でしたので、クライバーが存命中の昨年6月頃から始めて、結局 12月に完成という次第でした。なおこの サイトでは ヨハン・シュトラウス 2世の曲では 「美しく青きドナウ」、「皇帝円舞曲」、喜歌劇 「こうもり」 序曲 を、そしてその父・1世の 「ラデツキー行進曲」、弟の ヨーゼフ・シュトラウスの 「天体の音楽」 も Upしてありますので、お聴きください。