冬 景 色

 

冬 景 色  (文部省唱歌)

Fuyugeshiki (Japanese School Song)

(マンドリン・アンサンブル、2'09"、MP3 : 2.0MB)
(写真は 新潟県 村上市付近)

1. さぎり消ゆる湊江 (みなとえ) の、 船に白し 朝の霜、
ただ水鳥の声はして、 いまださめず 岸の家。
   2. からす啼 (な) きて木に高く、 人は畑 (はた) に 麦を踏む、
げに小春日 (こはるび) の のどけしや、
かえり咲きの 花も見ゆ。
   3. 嵐吹きて雲は落ち、 時雨 (しぐれ) 降りて 日は暮れぬ、
もし燈火 (ともしび) の漏れこずば、
それと分かじ 野辺 (のべ) の里。
 1913 (大正2) 年に 「尋常小学唱歌」 に載った唱歌。
 
  4分の3拍子、ト長調で 2番のみ ハ長調。 歌詞の1番は海辺の朝、2番は田園の昼、3番は里の夕べ、と朝昼版の海山の冬景色を穏やかな曲に乗せて、ごくありふれたと言えるようでも いつまでも大事にしたい日本の地方の情景を鮮やかに表現しています。
 
 なお当サイトには 「真白き富士の嶺」、「冬の夜」 など 他の日本の唱歌 も Upしてありますので、お聴きください。