冬 の 夜

福島県 : 大内宿にて
 

冬 の 夜  (文部省唱歌)

Fuyu no Yoru (Japanese School Song)

(マンドリン・アンサンブル (Mandoln1.2,Mandola,Guitar)、2'01"、MP3 : 1.9MB)
(写真は 福島県: 大内宿にて)

1. 灯火 (ともしび) 近く 衣 (きぬ) 縫う母は
春の遊びの楽しさ語る。
  居並ぶ 子供は 指を折りつつ 日数かぞえて 喜び勇む。
 囲炉裏火 (いろりび) は とろとろ 外は吹雪。
 2. 囲炉裏のはたに 縄なう父は 過ぎし昔の 思い出語る。
         居並ぶ子供は 眠さ忘れて 耳をかたむけ こぶしを握る。
    囲炉裏火は とろとろ 外は吹雪。
 
 文部省唱歌で作曲者・作詞者とも不明ですが、厳しい冬の暖かい家庭の団欒を描いた曲で、例えば ヴィヴァルディの 「四季」の 「冬」 の 第2楽章 をはじめ、唱歌 「ペチカ」 などと "冬の暖かさ" という面で相通じる曲です。
 
 余計なことですが、場面設定の "ともし火" とか "いろり" とか "縄" などだけでなく、(昔の国策ということもあったのでしょうが) なんとも模範的な家庭を描いた歌詞の価値観に、今となっては "レトロな時代" を感じさせられます。 なお、"父"が "過ぎし昔の 思い出語る" の部分は、元は "過ぎし戦 (いくさ) の手柄を語る" だったそうです。
 
 当サイトには 「早春賦」、「真白き富士の嶺」 や 池宮作曲 の 「吹雪の晩」 などの 日本の歌 も Upしてありますので、お聴きください。