1ère Gymnopédie

早朝の パリ
 

ジムノペディ (サティ作曲)

1ère Gymnopédie  (Satie)

(ピアノ、3'19"、MP3 : 3.0MB)
(写真は 早朝の パリ )

  "音楽界の異端児" とも言われた エリック・サティ (1866-1925) の 1888年作の初期の代表的な ピアノの小品。 ドビュッシーや ラヴェルなどに影響を与え、現代音楽へ歩を進めた彼ならでは雰囲気を良く表している作品ではないかと思います。
 
  4分の3拍子、ニ長調ですが、最後は ニ短調の和音で終わっています。 また、拍子の 2拍目に低音の和音で アクセントがつけられ、旋律らしきものも 2拍目から始まったり 1拍目から始まったりで、調性や拍子を無視していく方向性がこの曲においても伺え、また彼自身が言っている "家具のようにそこにあるだけの音楽" といった意味の "家具の音楽" を感じさせるものとなっています。 なお 「ジムノペディ」 とは、彼が創り出した言葉だそうですが、基は古代ギリシャの儀式的舞踏を意味するものだそうです。
 
  どことなく "セレブ的" で、また "気だるい" というか "物憂い" といった雰囲気が、カシニョールの絵をも伺わせるような新しいというか近代的な格好良さがあり、20年位前でしょうか、日本で彼の曲が流行ったというか取り上げられることが多くなった頃、見栄を張って 「私、ショパンが好き!」 などと言うのはもう古く、同じ見栄を張るなら 「私、サティが好き!」 の方が勝ち目がありそう (^_^)、という気がしました。