埴 生 の 宿

埴生の宿 (ビショップ作曲)
Hanyu no Yado (Home, Sweet Home) (Bishop)
(マンドリン・アンサンブル、2'46"、MP3 : 2.5MB)
(写真は スイス : グリンデルヴァルト付近の景色)
1. 埴生の宿も わが宿、 玉のよそおい
うらやまじ、のどかなりや 春のそら、
花はあるじ 鳥は友。おお わがやどよ、
たのしとも、 たのもしや。
2. ふみよむ窓も わがまど、 瑠璃 (るり) の
床 (ゆか) も うらやまじ、
きよらなりや 秋の夜半 (よわ)、
月はあるじ 虫は友。 おお わがやどよ、
たのしとも、 たのもしや。
1889
(明治22)年の 「中等唱歌集」 に載った歌で、 作詞は 里見義ですが、ご存知の通り原曲は ビショップ (Sir Henry Rowley Bishop, 1786 - 1855) の 「楽しき我が家 (Home, Sweet Home)」 です。
変ホ長調、4分の4拍子。 "埴生の宿" とは "粗末な、みすぼらしい家" の意で、歌詞も 明治時代の歌らしく "質素倹約、刻苦勉励を旨とする" といった教育的なものですが、原曲の良さと相俟って、生き方の原点に帰る、あるいは最近流行の "ロハスな生活" とか "スローライフ" を目指す といったような意味で癒される歌ですね。 ...
(余計なことですが) 歌詞から伺える生活は今ではむしろ贅沢な感じさえします。