マンドリニストの集い (ブラッコ作曲)
I Mandolini a Congresso ! (Bracco)
(マンドリン・アンサンブル、8'58"、MP3 : 8.2MB)
ブラッコ (18??-1903) 作曲による、邦訳で 「マンドリンの群」 という題名でも知られる、マンドリンの曲では筆頭クラスに挙げられる名曲です。 ちなみに 1902年の マンドリン合奏曲の 作曲コンクールで 第1位を受賞した曲だそうです。マンドリニストや ギタリスト、そしてその集団の気質 あるいは心意気を表現した曲で、誇らしく、粋がったり、慈しんだり、しんみりしたりで、マンドリンに対する愛着とか、仲間意識といった気分がよく顕れていて、マンドリンや ギターに青春を注いだ人達などには とりわけ共感を誘う秀逸な曲です。ニ短調で始まって急速にに盛り上がった後、ニ長調、ト短調、ト長調、ニ短調、ニ長調と転じつつ、拍子や テンポも大きく変化する、内容に富んだ曲です。 ...この演奏は、冒頭のテンポ 160、最後の 176 など、楽譜の何か所かは指定テンポ通りに奏いています。 それはかなり早い、小気味よいものですが、実演奏では ピシッと揃えた演奏にするにはなかなか難しいものです。
...1997年1月以来、マンドリン演奏の当サイトが、題名に "マンドリン" のついたこの曲を マンドリンではなく ストリングスで代用した演奏で Upしてきました (2013.11.30.記)。 この頃では、この テンポの変化の激しい曲を トレモロ で作っても、トレモロの細かさが テンポとともに変化してしまう不自然さの目だったものとなってしまうためで、またその後 トレモロ演奏にするには ギター・パート以外は作り直しになるためでもありました。...ここへきて、やっと トレモロ演奏を実現した次第ですが、それだけに今回、"自然な トレモロ" に拘って作りました。 すなわち テンポの変化に応じて、例えば 4分音符ひとつを 8分割 (8連音) 、9分割 (9連音) 、10、11、12、13分割など、他の曲以上に設定を細かく変化させることによって対応しました。なお、旧来からの ストリングスによる演奏 も残してあります。