タイトル

 用 語 解 説 .

楽曲形式  発想用語  速度用語  表情用語  音符、奏法  楽器、楽器編成
MIDI  MIDI音源  MP3  MIDIソフト  「シンガー・ソング・ライター」  プレーヤー・ソフト 

 音楽用語 .

楽曲形式

2部形式  曲の内部が 前段と 後段の 2つの部分で構成されている形式。

3部形式  A,B,A の部分で構成されている形式。 調性において "長調・短調・長調" あるいは "短・長・短"、
        速さにおいて "急・緩・急" あるいは "緩・急・緩" など。


ロンド形式 A,B,A,C,A,D..と、ロンド主題 (A) に戻りながら進行していく形式。

変奏曲、変奏形式  A,A',A'',A''',...と、主題 (A) が様々に展開して (くずされて) いく形式。

ソナタ形式 基本的には 主題 (A) が A',A'',..と、展開されていって、その後再現される形式。 主に、
         序奏部の後、第1主題 (A) と、それと対比される第2主題 (B) が提示され (提示部)、そして
         それらが A',B',A'',B'' と展開され (展開部) 、その後再び A,B が再現されて (再現部)、
         結尾部に至る構成となっています。


カノン、フーガ ある パート (楽器) の演奏を 数小節遅れて他の パートが単純に追いかける形式が
           カノンで、各々のパートが展開しながら追いかけて行く形式が フーガ。 いずれも
           2パートに限らず、数パートに及ぶ複雑なものもあります。


発想用語

エスプレッシボ 表情を込めて、     カンタービレ   歌うように、    グラディオーソ  やさしく、
スケルツァンド ふざけるような感じで、   セリオーソ    真面目に、     テンペストーソ 嵐のように、
ドルチェ   美しく、     マエストーソ  荘厳に、    ブリランテ  輝かしく、
コン・ブリオ   活き活きと、        コン・フォーコ  火のように激しく


速度用語

アダージョ   静かにゆっくりと、  アダージェット アダージョより速く、  アレグロ   軽快に速く、
アレグレット  やや速く、      アンダンテ   ゆるい速度で、 アンダンティーノ アンダンテより速く、
ヴィヴァーチェ 活き活きと速く、   プレスト     きわめて速く、     モデラート   ほどよい速さで、
ラルゴ      きわめて遅く、    ラルゲット   ラルゴよりは速く、   レント     緩くのんびりと

アッチェランド だんだん速く強く、  リタルダンド だんだん遅く、  ア・テンポ 元の速さで


表情用語

フォルテ 強く、  フォルテッシモ 非常に強く、  ピアノ 弱く、  ピアニシモ 非常に弱く

クレッシェンド だんだん強く、  ディミニエンド だんだん弱く


音符、奏法

トレモロ、トレモロ奏法  ひとつの音符を細かく刻んで奏く奏法。 ピック (爪) で弦を弾く マンドリン では
         ヴァイオリンの弓を当て続けて持続音を出すようなことはできないため、持続音は トレモロで
         チロチロと奏くことになります。

         マンドリンでは、MIDIに限らず実演奏でも、通常は スラーのかかっている所 (音符間を
         繋げて演奏するように指示されている所) や ひとつの音符でも長い時間 音を出し続ける
         必要のある音符は トレモロで奏き、そうでない所は スタッカートで奏きます。

         ギター では 人差し指、中指、薬指の順に弦を弾き続けて トレモロの音を出しますが、
         有名な 「アルハンブラ宮殿の思い出」 がそうであるように、その "トレモロ奏法" には
         かなりの訓練が必要です。なお ギターでも ピックを持って、マンドリンのように トレモロを
         表現することも可能です。

         なお ヴァイオリンでは弓を細かく交互させて ギザギザと、ピアノでは指を連打させて奏きます。


トレモロ譜、トレモロ演奏  MIDI 演奏の都合上、持続音の音符を 32分音符などの細かい音符を連ねる形に
         した楽譜で、私が便宜上作った用語です。 ...例えば市販の楽譜上の 4分音符は MIDIの
         楽譜上では例えば 32分音符 8個とか、遅い曲では9個、10個、等...で構成します。

         ...MIDIソフトには 市販されている楽譜をそのまま MIDI入力して演奏させると
         自動的に トレモロで演奏してくれるといった機能はなく、スタッカートで演奏されて
         しまいますので、持続音は仕方なく わざわざ細かい音符を連ねた楽譜、すなわち
         "トレモロ譜" にしています (関連記述: MIDI上の対応


スタッカート  ひとつの音を短く切って奏く奏法。 マンドリンでは ひとつの音符につき 1回だけ
         弾 (はじ) いて音を出します。


ピチカート  弓や ピック (爪) を使わず、弦を直接 指で弾く奏法。

トリル     ひとつの音符をそのひとつ上の音程の音と交互に細かく奏く奏法。

装飾音    音符の前または後に瞬間的に挿入される音符。

3連音     ひとつの音の長さを3分割した音符を3つ並べた音符の配列。 実際に楽譜上では
         5連音とか、6連音 他もあり、例えば 4分音符あるいは 8分音符 ひとつ分の
         時間の中で、この数の音符を奏くことになります。 また音符3つ分の時間の中で
         2つの音を奏く"2連音"というものもあります。 (関連記述:MIDI上の対応


和音      音程の異なる複数の単音の集合体で、ギターではもちろん、マンドリンでも和音を
         奏くことも、特に独奏曲などでは少なくありません。


アルペジオ (分散和音) 構成する単音を様々な形に散らした状態の和音。 じゃらんと弦をひと刷きする
        ような奏き方も "アルペジオ" と言います。


シンコペーション 切分音。 小節内の拍 (例えば 4拍子なら 4拍ある節目) の間が強調される音符の配列。

グリッサンド、ポルタメント 指を滑らせながら音符間を移動する奏法。

ハーモニックス 左指を弦に軽く触れるように当てて奏く奏法で、柔らかい音で オクターヴ高い音などを出す奏法。
           当サイトでは ギターの ハーモニックスは主に ピアノの音で充てています。


その他

ダ・カーポ 楽譜の最初に戻って繰り返す指示。   ダルセニヨ 楽譜の途中に戻って繰り返す指示。
コーダ    結尾部。 または繰り返しの途中から結尾部へ飛ぶ指示。
カデンツァ 楽譜上の記譜にあまりとらわれずに、独奏者の思いのままに奏く部分。



 楽器、楽器編成 .
マンドリンと ギター 拡大写真

マンドリン

 現在 もっとも一般的に見られるのは 17世紀中頃に登場した ナポリ型マンドリンから発展したもので、弦は スチール製・複弦・4セットの 計8本。 調弦は ヴァイオリンと同じで、低い方から G-D-A-E。 ただし左手で抑える指板には、ヴァイオリンにはなく ギターにはある フレット (音程の仕切り、目盛り) があり、右手では手首を上下に振り、 つまむようにして持った ピック (鼈甲などで作った爪) で弦を弾いて演奏します。 (関連記述 1: MIDI上の対応)(関連記述 2: 撥弦楽器

マンドラ

 マンドリン属の中低音楽器で、ヴァイオリン属の ヴィオラに相当します。 ただ、現在一般的な マンドラは、厳密には "マンドラ・テノール" と称し、調弦は マンドリンと同じ G-D-A-E の、1オクターヴ低いものとなっていますが、楽譜は マンドリンと同じ ト音記号 (高音部記号) のものを使用します。 このように楽譜も調弦も マンドリンと同じために、マンドリンが奏ければそのまま マンドラも奏くことができます。 (関連記述
 なお、マンドリン属の低音楽器には、さらに マンド・チェロ、それに今ではほとんど ヴァイオリン属の コントラバス (ベース) で代用される マンドローネがあります。

ギター

 現在 もっとも一般的に見られる クラシック・ギターは、弦は ナイロン弦またはスチール弦の 6弦。 マンドリンと同じく指板には フレットがあり、調弦は 低い方から E-A-D-G-B-E で、主に演奏者自身の小指を除く4本の指の爪を使って弦を弾きます。 楽譜は マンドラと同じように ト音記号のものを使いますが、発音は 1オクターヴ低いものとなっています。 ピアノと同じく和音を奏き易いために、合奏などでは伴奏を担当することが多いものの、独奏で多く見られるように メロディと伴奏を 1台の ギターで奏きこなし易い点が特徴です。 (関連記述 1: MIDI上の対応)(関連記述 2: リュート

マンドリン・アンサンブル、マンドリン4重奏、マンドリン5重奏

 マンドリンは その楽器の特性から アンサンブル (小規模楽器編成) 演奏に適しており、実際に各パート 1名から数名止まりの 4重奏、5重奏などの編成が多いようです。 そして マンドリンの世界では、(例えば シューベルトの 「」 の、ピアノと弦楽4部の構成の "ピアノ5重奏" などというのと異なって) 普通は 第1マンドリン、第2マンドリン、マンドラ、ギター、で構成される編成を "マンドリン4重奏"、そしてさらに マンドチェロが加わった編成を "マンドリン5重奏" と呼んでおり、当サイトでは マンドリン4重奏で 各パート1名づつの編成の演奏が多くなっております。 (関連記述: MIDI上の対応

マンドリン・オーケストラ

 上記の マンドリン5重奏に ベースを加えた、各パート 5〜10名の編成に、(一般の オーケストラ (管弦楽) と同じように木管楽器、金管楽器、打楽器などを加えた編成も考えられますが) 一般的には フルート、クラリネット等の若干の管楽器、そして必要に応じて打楽器が加わる程度の編成で演奏されます。

 一般の管弦楽曲では管楽器の各々が単音で リズムを刻むことが多いのですが、そうした部分は マンドリン・オーケストラでは大抵 ギターがまとめて和音で刻んでいくことになります。 (関連記述: MIDI上の対応



 MIDI、MP3 .

M I D I

 "Musical Instrument Digital Interface" の略で、電子楽器同士の演奏情報をやりとりする世界統一規格、および それによる データです。

 その実体は、下記 MP3などの録音データとは異なり、基本的に パソコンや 専門の入力機器により 人手で、つまりここでは私により入力され数値化された データで、パソコン上では 標準的には 例えば "bolero.mid" など 拡張子 "mid" のついた電子音楽ファイルです。

 聴くだけなら Windows や Apple の パソコンに標準添付されている プレーヤー・ソフト で聴けますので、普段 ホームページなどを開くと、下記 MP3 と同様、自動的にその プレーヤー・ソフトが起動して、何もしなくても聞こえてきます。 また、市販の MIDIソフト に読み込めば、(MP3 とは違って) 編曲、演奏設定の変更、楽譜としての プリントアウトなどまですることができます。

 当サイトの各頁で鳴っている音は、MIDIデータそのものの音ではなく、それを録音した MP3 の音で、MIDIデータを直接聴いていただくには、各頁から ダウンロードしていただく必要があります。

 MIDI演奏の音は、各パソコンに インストールされ、セット (設定) されている 音源 (下記 "MIDI音源") を通した音で、その音源は "世界統一規格" とはいえ、楽器の音の質感や ボリュームなど、厳密に標準化されていないため、演奏の聞こえ方の良し悪しが "機種依存"ならぬ "音源依存" となっています。 この点、MP3では、スピーカーや イヤホーンなどの違いによる "機種依存" はあっても、そうした "音源依存" はほとんどありません。 当サイトの各頁で MP3 にした音を聴いていただいているのはそのためなのです。

MIDI音源

 "MIDI音源" とは、MIDIデータ (当サイトの MIDI版) を実際の音に変える (発音させる)ための機器 (ハード音源)、ソフト (ソフト音源)、あるいは プレーヤー・ソフト の発音源機能、の総称で、Windows であれば メディア・プレーヤーの一機能として搭載済みとなっていて、普段これらの MIDI音源そのものを パソコン画面上で見ることはありません (普通は見えません)。

 また、昔は パソコンに繋ぐ専用の機器 (ハード音源) がないと MIDIの音は聞けませんでしたが、今ではどの パソコンにも プレーヤー・ソフトとともに 標準で ソフト音源が インストール済みになっているために、多くの方には音源を意識せずに MIDIを聴くことができていると思います。 ハード音源

 MIDI音源を通さずに鳴る MP3版 の音はよほど音質の悪い パソコンでもないかぎり、パソコンによって聞こえる音の質感が大きく異なるなどということはありませんが、MIDI版の方は MIDI音源に大きく影響されます。 つまり聴かれる方の パソコンに セット (インストールされ、その音源を使うように設定) されている MIDI音源によって聞こえる音の質感が かなり異なるのです。

 なお、当サイト上の MIDIデータは全て ヤマハの "XG音源" で聴くことを前提に作られておりますので、当然ながらその ヤマハの音源が セットされている パソコンでは MIDIも MP3も同じ音で聞こえますが、他の音源が セットされている パソコンで聴かれた場合には、MIDIと MP3では違った音に聞こえ、特に MIDIでは楽器音の質感や 楽器間の音量バランスなどに違和感を感じられることも少なくないことと思います。

 もし 「今お使いの音源の MIDI版の音が気に入らないので 他の音源に替えたい」 という方に アドバイス。 ...ヤマハの XG音源は販売終了で、今では導入不可。 アップルの QT やマイクロソフトの MP は各社の サイトから ダウンロードしてインストールでき、これらの プレーヤー・ソフトを替えることでその中に含まれる音源も替えることになります。 ローランドの VSC は、SSW (シンガー・ソング・ライター) を買えばそれに添付されています。 (関連記述

M P 3

 当サイト上の演奏曲は全て、一口に "MIDI の MP3"、すなわち私が MIDIソフトを使って入力・作成した演奏データを ヤマハの XG音源 を使って演奏させ、 MP3形式で (拡張子 .mp3 の データとして) 録音したものです (なお MIDI版 (MIDIデータそのもの) も、ダウンロードしていただければ お聴きいただけるようにしてあります)。

 その "MP3" とは録音データの一種で、人の会話や実演奏の録音と同じように 音の質感も含め忠実に記録されたものですので、一種の機種依存性 のある MIDI版を聴く場合と違って、どの パソコンで聴いていただいても 当サイトでは ヤマハの XG音源の楽器音そのもので聞こえます。

 なお MP3は 高圧縮データである点が特徴で、1分の演奏でほぼ 1MB の容量を必要とするものの、CD 1枚に通常の音楽CDの 10倍分位の曲を入れられるほど効率の良い方式で、最近の携帯電話や iPod などの携帯プレヤーなどに入れて聴くこともできますが、それでも MIDIデータに比べると圧倒的に サイズが大きなものとなっています。 (関連記述

MIDIアプリ、MIDIソフト

 MIDIデータ を入力・作成、編集し、演奏させるための アプリで、プリントアウトすることにより実演奏用の楽譜も作れ、また 音楽CDを作ることまでもできます。

 起動すると楽譜 (五線紙) の画面が表れ、そこへ マウスで音符の オタマジャクシを "ドラッグ&ドロップ" で張りつけていく方式のものが現在、一般的です。 そこでは 音を聞いては "切り取り"・"貼り付け" などの編集も行えるなど、将に 楽譜の ワープロ です。 もちろんそこで 使用楽器の選択、音の強弱、早さなどを数値で調整します。

 なお、私自身は 1989年以来、「ミュージ君」、「ミュージ郎」、そして Windows時代になってからの 「バラード」、「レコンポーザ」、「ケークウォーク」 と、色々な MIDIソフトを使ってきましたが、2000 (平成12)年末から 専ら下記の 「シンガー・ソング・ライター」 (SSW) を使用してきております。

「シンガー・ソング・ライター」 (SSW)

 私自身が MIDI の 入力・作成、編集、演奏のために使っている MIDIアプリ で、私が現在持っているものは Lite Ver.4 と Lite Ver.9.5 のものですが、いずれも MIDI音源 には ローランドの GM音源が同梱されています。

 最近の他の MIDIアプリとの違いなどは分かりませんが、この SSWの使い勝手などは 少なくとも私が使ってきた他の アプリなどに比べれば、パソコン自体の性能 Upも含めた時代の進展もあずかって、確実に良くなってきており、まだ不満もなくはありませんが、楽譜ワープロとしての機能も充分使えるものとなっています。

 なお一緒に楽器を奏く仲間達もこれの、しかも同じ Ver.4 を持っているため、彼らとの 楽譜のやりとり なども、互いにこの Ver.4で作った "ss4データ" の楽譜を メール添付で配布し、各自が自分の担当の パートの楽譜を プリントアウトして持参し、合奏するという形をとっています。

プレーヤー・ソフト

 MP3 や MIDI に限らず様々な音楽、動画等を再生できる "再生専用ソフト" で、Windows には 「ウィンドウズ・メディア・プレーヤー」、Mac には 「クイックタイム」 が標準搭載されており、他にも 「リアルワン・プレーヤー」 などがあります。 ただ、"標準搭載" といっても、色々な ソフトを導入していて気がつかないうちに、A社の ブラウザーに B社の プレーヤが乗っ取って占拠しているということがよくあります。

 これらは、動画データが読み込まれると動画を、MP3 などの音声データが読み込まれると音声を、各々自動的に再生し、同じように MIDIデータが読み込まれると、自動的に 付属搭載されている MIDI音源 が稼働して MIDI演奏を再生します。 MIDIデータには楽器音の微妙な質感までは記録されていませんので、この MIDI音源の違い により違和感のある楽器音となって聞こえる ケースが多々発生します。

 当サイトの各ページの画面上で演奏パネルを表示して演奏しているのが それらの プレーヤー・ソフトで、再生専用のため、上記の MIDIアプリとは違って楽譜としての作成・編集などはできません。


楽曲形式  発想用語  速度用語  表情用語  音符、奏法  楽器、楽器編成
MIDI  MIDI音源  MP3  MIDIソフト  「シンガー・ソング・ライター」  プレーヤー・ソフト 

ト ッ プ

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