庭 の 千 草

ロンドンにて
 

庭の千草  (アイルランド民謡)

The Last Rose of Summer  (Irish Fork Song)

(マンドリン・アンサンブル (Mandoln1.2,Mandola,Guitar)、2'11"、MP3 : 2.0MB)
(写真は ロンドンにて)

1. 庭の千草 (ちぐさ) も、 むしのねも、
かれて さびしく、 なりにけり。
  ああ しらぎく、嗚呼 (ああ) 白菊。
 ひとり おくれて、 さきにけり。
  2. 露に たわむや、 菊の花。
しもに おごるや、 きくの花。
     ああ あわれあわれ、 ああ 白菊。
 人の みさおも、 かくてこそ。
 
 原題は "The Last Rose of Summer"、つまり "夏の最後のバラ" あるいは "夏の名残のバラ" ですが、この 里見義 (さとみただし、1824-1886) 訳の歌詞では 初冬を感じさせる、いわば "秋の名残の白菊" となっています。 百人一首にも 「心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花」 (凡河内躬恒 (おほしかふちのみつね) がありますね。
 
 ヘ長調、4分の4拍子。 1884 (明治17) 年の 「小学唱歌3」 に載った歌で、ひとり白菊が咲き残って りんとしている様を讃え、節操のある人を目指すようにといった教育的色彩が多分に盛り込まれた歌ではありますが、それよりも 曲調や歌詞から伺える 枯れ果てていく庭と しみじみとした もののあわれ感が日本人を引きつけてきているようです。
 
 なお当サイトには、演奏の趣は異なりますが、ギターの変奏曲で ジュリアーニ作曲の 「庭の千草」 も Upしてありますのと、日本の歌としては 「冬の夜」 など 他の日本の唱歌、そして アイルランド民謡として 「ロンドンデリーの歌」 も Upしてありますので、お聴きください。