"Lohengrin"

Vorspiel zum 3 Act

ドイツ・フュッセン近郊: ノイシュバンシュタイン城
 

歌劇 「ローエングリン」 第3幕への前奏曲 (ワーグナー作曲)

"Lohengrin" Vorspiel zum 3 Act (Wagner)

(管弦楽、3'23"、MP3 : 3.1MB)
(写真は ドイツ・フュッセン近郊: ノイシュバンシュタイン城)

  ワーグナー (1813.5.22.〜 1883) (参照: ウィキペディア) の生誕 200年を迎える年の 年初めということで、1848年作曲、1850年初演のこの歌劇の 第3幕への前奏曲を Upしました (2013.1.1. 記)。
 
  歌劇 「ローエングリン」 は ブラバント (現 オランダ南部からベルギー北部のあたり) を舞台にした神話の悲劇で、物語は、国の乗っ取りを企む伯爵夫婦から 弟・王子を殺したと無実の罪で訴えられた エルザ姫が、神の使いで現れた騎士: ローエングリンに救われ結婚するが、決してその騎士の名前や素性を尋ねてはいけないという掟 (おきて) に、伯爵夫人の陰謀で そそのかされて反したために、騎士は去り、実は魔女であった伯爵夫人に白鳥に変身させられていた彼女の弟は人間に戻ったものの、彼女はその伯爵夫人とともに息絶えるというものです。
 
  この曲は ト長調、4分の4拍子。 結婚式を前にした激しい "歓喜の動機" で始まり、金管による、勇壮な軍隊が突入していくような主題の後、それと対照的に田園風景を思わせる平和で穏やかな中間部に入ります。 そしてこの演奏で使用した楽譜では、その後切れ目なく続く有名な 「婚礼の合唱」 の旋律が登場したところで終えています。
 
 なお、この頁の写真の ノイシュバンシュタイン城は、ディズニーランドの シンデレラ城の モデルとなったと言われる城ですが、ワーグナーに傾倒した バイエルン王:ルードヴィヒ2世が、この 「ローエングリン」 をはじめ ワーグナー音楽に浸る目的で建てたものです。
 
 余談ですが、私は、例えば 「タンホイザー」 序曲、「ワルキューレの騎行」、 「ジークフリートの葬送」 など、かねがね ワーグナーの壮麗、雄渾な曲に挑戦したいと思ってはいたものの、それらは当然 長大で分厚いもので、苦労の割に果たして聴くに耐える演奏になるのか不安で、結局、演奏時間の短い分 リスクも少なく楽そうな (^_^;) この曲を選曲したものですが、案の定、4管編成の この曲の入力、演奏設定、録音は大変で、入力時には 音の キレ、楽器間の ヴォリューム・バランス、ホルンなど 移調楽器 (調性が変わる度に専用の楽器に持ち替える必要のある楽器) の頻繁な持ち替えなど、そして録音時には 音ヌケ、音ワレ、ノイズ、テンポの細かい つまずきなどへの対応などに苦労しました。 やはり 我が "コンピューター管弦楽団" には ワーグナーの演奏は相当歯ごたえがあるようです。
 
 なお当サイトには ワーグナーの作品としては、マンドリン・アンサンブル編曲の 歌劇 「タンホイザー」 の 「行進曲」 も Upしてありますので、そちらもお聴きください。