序 曲 「ロ ー ラ」 (ラヴィトラーノ作曲)
Piccola Sinfonia "Lola" (Lavitrano)
(マンドリン・アンサンブル演奏 (Mandoln1.2,Mandola,Mandocello,Guitar,Bass)、8'17"、MP3 : 7.6MB)
(写真は ヴェネチアの建物 <スライドショー>)
"絶世の美女" と言われる、実在した ローラ・モンテス を題材とした曲で、いわばその "美女ぶり" が伺える (?) 名曲です。 マンドリンの合奏曲としては かなり難しい曲ですが、今でも日本各地の マンドリン・クラブなどで演奏される機会の少なくない曲です。ローラ・モンテス (芸名、本名は エリザベス・ロザンナ・ギルバート) (1821-1861) は、アイルランドに生まれ、女優、舞姫として ヨーロッパ各地で美女としての名声を上げ、数多くの名士を翻弄させたと言われますが、次第に没落し、最後は ニューヨークの貧民街で没したそうです。 特に バイエルン国王: ルードヴィッヒ1世との関係では政治にまで口を出し、結局追放の憂き目にあっており、この点では将に "傾国の美女" そのものと言えそうです。ト長調。 アレグロ、アンダンテ など緩急が頻繁に入れ替わりますが、特に緩徐部分などでの "妖艶" というか、官能的な様を彷彿とさせる旋律が印象的で、また急速な部分では、骨太というか女傑ぶりというか、そんな雰囲気が伺えるように思います。 そして ローラ本人の末路のような暗いものではなく、緊張感のある、堂々とした雰囲気のものになっていると思います。