I gioielli della Madonna

聖 母 の 宝 石  (ヴォルフ=フェラーリ作曲)

I gioielli della Madonna  (Wolf-Ferrari)

(マンドリンと ギター、4'35"、MP3 : 4.2MB)
(写真は スペイン: バルセロナ郊外: モンセラート修道院にて)

  エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ (1876-1948) の 1911年に初演された歌劇 「聖母の宝石」(または 「マドンナの宝石」)の 第2幕前の第1間奏曲ですが、単独で演奏されることが多い有名な曲で、単に 「聖母の宝石」 といえば通常この曲を指しています。
 
  この歌劇の あらすじは、秘密結社の首領である ラファエリを恋する マリエッラが、自分を恋する義兄の ジェロンナに聖母像にはめ込まれた宝石を盗み取らせるものの ラファエリの方に言い寄って ふられ、その後 罪の重さに気づき、マリエッラ、ジェロンナとも果ててしまう、というものです。
 
  イ短調、8分の6拍子。 構成は おおまかに 3部形式 で、暗い中間部をはさんで、全体的にも劇的で思いつめた雰囲気の、陰影が濃いというか、コントラストの強いものとなっています。
 
  この曲は マンドリン・オリジナル曲で サルヴェッティの 「 インヴォカチオーネ」 や、マスネの 「タイスの 瞑想曲」 とも通じるものがあると思いますし、また この歌劇は、マスカーニの歌劇 「カヴァレリア・ルスチカーナ」 などと同様、ベリズモ (現実主義) オペラといわれる ジャンルに属するもので、当サイトにはその 「カヴァレリア・ルスチカーナ」の 間奏曲 も Upしてありますので、それらもお聴きください。