"Le Maschere" Overture

ヴェネチアにて
 

歌劇 「 仮 面 」 序曲 (マスカーニ作曲)

"Le Maschere" Overture (Mascagni)

(管弦楽のマンドリン・オーケストラへの編曲の マンドリン・アンサンブル演奏、8'28"、MP3 : 7.8MB)
(写真は ヴェネチアにて)

  歌劇 「カヴァレリア・ルスチカーナ」 間奏曲 (MP3) で有名な マスカーニ (1863-1945) の作品を、その弟子で、「交響的前奏曲」 などで マンドリニストの間で有名な ボッタキャーリ (1879〜1944) が マンドリン・オーケストラ 用に編曲したものです。
 
  一般にはほとんど演奏されることがない曲ですが、マンドリンの演奏会では演奏される機会が多く、その意味で マンドリニストにとっては 歌劇 「オラッチ兄弟とクリアッチ兄弟」 序曲 などと同様、ほとんど マンドリン・オリジナル曲と言ってよい位置付けの曲となっています。
 
  ニ長調。 いかにも題名の "仮面" が宙を舞うような不安定な音の動きや、多分 退廃からくる ペーソス (哀愁) といった、特異な印象をもち、マンドリンの スタッカートトレモロ との対比が生きる曲で、この曲に忘れがたい印象をもたれる方も多いようです。 ...MIDIでは マンドリン・オーケストラ演奏が不可能な点が残念です。
 
  この演奏は我ながら かなり早いのではないかなと思いますが、.... 私はこの曲の マスカーニ自身の指揮による演奏 (自作自演) の レコードを持っていますが、その演奏時間は 7分02秒で、今聞えている演奏より 1分半近くも早く、しかも緩徐部分はこれよりも遅く、ねっちりと、そして全体的には メリハリのある、もっと言えば アクの強い演奏となっています。...そちらの演奏の早い部分がいかに早いかは、ご想像ください。