マズルカ・セレナータ (ムニエル作曲)
Mazurka Serenata (Munier)
(マンドリン・アンサンブル、4'02"、MP3 : 3.4MB)
(写真は ドイツ: リューデスハイムにて)
侘しいような心境から前向きの気持ちへ、そしてさらに明るさと弾みのある気分へ変化していくといった、心の襞を映した曲だと思います。ホ短調、4分の3拍子。 A,B,C,A,D の構成。ギターによる短い前奏の後、引き込み思案で自信なげな雰囲気の "モデラート" で始まり (A)、この演奏で 1'01" から ト長調に転じて、優雅で流麗な感じの "カンタービレ" へと続き (B)、さらに 2'15" からは ハ長調で 多少心弾んだ様子の "ブリランテ" となります (C)。 ... が、3'00" から再び最初の "モデラート" に戻り (A)、3'32" から コーダ (結尾部) に入って (D)、心の揺らぎを残したまま終わります。マズルカは ポーランド発祥の3拍子目に アクセントがある舞曲で、この曲も所々で "ジャン!" といった フォルテ (強音) が目立ちますが、曲の性格からして音の強さにちょっと違和感があると思われる部分は アルペジオ気味に音を散らしました。なお当サイトには "マズルカ" については同じ ムニエルの作品の 「演奏会用マズルカ」、「感傷のマズルカ」 をはじめ、ギター曲で タルレガの 「マズルカ」 など、また "セレナータ" についても アマデイの 「セレナータ・ガランテ」、アモローソの 「ナポリ風セレナータ」 をはじめ、国語の違いから "セレナード"、"セレナーデ" の題名で、また題名にはないものの セレナードの曲が多数ありますので、それらもお聴きください。