主題と 4つの変奏から成る変奏曲です。イ短調、8分の6拍子で、第3変奏の部分のみ 4分の2拍子。曲の進行は、主題の後、メロディそのままで低音を 分散和音 にした 第1変奏、そして何かに気持ちを ぶつけたいような 第2変奏、一転して気弱で抒情的ともいえる トレモロ奏法 による 第3変奏、そしてその メロディを受け継ぎながら 波風のように細かい分散和音が上下する 第4変奏、と続きます。 "melancholy" は、辞書で引くと、憂鬱、憂い、沈鬱、ふさぎ込み、もの哀しさ、陰気、...等々、日本語で色々な ニュアンスの意味があるようです。ギターをまともに奏けるとは言えない者が作った初挑戦の曲ですので、最後までお聴きいただけるものか心配です。 作っていて思いましたことは、...実演奏上、楽譜上の和音を左手 4本の指で同時に しかも物理的 (?) に弦を押さえられるものにするのは言わずもがなの必須条件で、さらには アマチュアの人でも はっきりとした きれいな音で奏けるような楽譜を作ることがいかに難しいかということで、そのために ギターに精通した友人に奏き手の立場から アドヴァイスや チェックをしてもらいました(関連記述: 「持つべきは友」)。..そうした意味で この曲は奏くにはそう容易ではないかとは思いますが、もし奏いてみたいという方もおられるかも、と思い、下記 "Download" を クリックして取得できる "melancly.zip" ファイルの中に、この曲の jpg画像データも同梱しました (どなたでも 普通の書類や写真などを プリントアウトするのと同じ要領で印刷譜が作れます)。なお、基本的に同じ題名で ジュリアーニ作曲の 「ラ・メランコニア」も Upしてありますのと、池宮の曲としては マンドリン・アンサンブル曲で やはり変奏曲の 「野ばら」他 もありますので、それらもお聴きください。