パイジェルロの主題による幻想曲 (ソル作曲)
Cinquieme Fantaisie sur Paisiello (Sor)
イタリアの オペラ作家: ジョヴァンニ・パイジェルロ (1740-1816) の歌劇 「水車小屋の娘」 の中の二重唱 「我が喜びは失せ」 を主題とした、20分を超える長大な 変奏曲 ですが、親しめる主題を基にしていることもあり、また ソル らしい明快な変奏で、楽しめるものとなっています。 なお、繰り返しを省いた 12分49秒の演奏 も Upしてあります。この歌劇は 1788年に初演され、この歌は かなり評判だったようで、ベートーヴェンが ピアノのためのやさしい変奏曲を書いている他、ギターでも 他に ジュリアーニ、カルーリ、レニアーニなどがこの歌を基にした曲を書いているそうです。 なお 1770年に モーツァルトが ナポリに行った時、当時既に高名な音楽家であった パイジェルロを訪ねています。曲は ハ長調、8分の6拍子。 "アンダンテ・ラルゴ" と書かれた 3分近い長い序奏を経て、穏やかな主題が提示され、9つの変奏が続きますが、主題、各変奏ともそれらの中で 前半・後半各々に繰り返されます。主題 : この演奏で 2' 52"〜、 第1変奏 : 4' 33"〜、 第2変奏 : 6' 18"〜、 第3変奏 : 8' 00"〜、 第4変奏 (ハーモニックスが多用されています) : 9' 37"〜、 第5変奏 : 11' 27"〜、
第6変奏 (ハ短調) : 13' 03"〜、 第7変奏 (以後再び ハ長調) : 14' 57"〜、 第8変奏 : 16' 37"〜、 第9変奏 : 18' 17"〜。