アンダルシア の ロマンス (サラサーテ作曲)
Romanza Andaluza (Sarasate)
(マンドリンと ピアノ、5'18"、MP3 : 4.9MB)
(写真は スペイン : ロンダの景色 <スライドショー>)
「ツィゴイネルワイゼン」 で有名な サラサーテ (1844-1908) の作品。 "ロマンス" とは ベートーヴェンの 「ロマンス」 と同様、"抒情的な" あるいは "感傷的な" 歌を指しますが、この曲では多分に "郷愁" という意味で、スペインの アンダルシア地方への限りない愛着といったものが感じられ、併せて マンドリンのために書かれたのでは、と思わせられる曲です。8分の6拍子、ハ長調。 アンダルシア地方の民謡を基にして作られたもので、ゆったりとした ピアノの リズムに乗って ヴァイオリン (ここでは マンドリン) が多少厳かに、しかし多少気取った風に入ってきて、母親にでも甘えるといった優しい雰囲気ももちながら、やがて雲行きがあやしくなったかと思うと感情が高揚して、郷愁に満ちた リズムと メロディーへ進行していき、愛着の余韻を残しながら終わります。