S a r a b a n d e

ロンドンにて
 

ヘンデル の サラバンド (ヘンデル作曲、サンチェス編曲

S a r a b a n d e (Händel, Sanchez)

(ギター・ソロ、2'36"、MP3 : 2.4MB)
(写真は ロンドンにて)

  "サラバンド" とは、16世紀に スペインから フランス、そしてその後 ヨーロッパ全土に広がっていって、次第に重々しさのあるものとなっていた舞曲で、この曲は同じ ヘンデルの 「涙の流れるままに」 と同様、近年、サラ・ブライトマンの歌唱をはじめ様々に編曲され、演奏されていますが、それらは現代風の アレンジのよる "重さ" が魅力を感じさせているいるようです。 また、私は見ていませんが、映画 「バリー・リンドン」、「風の谷のナウシカ」、「劔岳 点の記」 などにも使われたそうです。
 
  この曲は ハープシコード組曲第2集の第4曲で、ニ短調、2分の3拍子、3部形式。 主題は 「涙の流れるままに」 に似て、先ず ジャン・ジャンという 重い和音が2つ出て、次の小節で (音が上がる 「涙の流れるままに」 とは逆に) やや低い 2つの和音が応えて低音の下降音型が続くという パターンが、より高みを目指そうとしては また下降音型に足を引っ張られるようにしながら登って行きます。 中間部は変奏が 2つで、いずれも あまり大きくは主題を崩さず、再び冒頭の主題に返って終わります。