Sonata in A

 
ベルギー: ディナン: ミューズ川岸
 

ソ ナ タ イ長調 (D.スカルラッティ作曲)

Sonata in A (K.322/L.483) (D.Scarlatti)

(ギター・ソロ、3'05"、MP3 : 2.8MB)
(写真は ベルギー: ディナン: ミューズ川岸)

  「ソナタ ニ短調」 や 「ソナタ ホ短調」 とともに ドメニコ・スカルラッティ (1685・ナポリ生 - 1757・マドリッド没) の数多くの鍵盤作品の ソナタのひとつ。 活き活きとした音の動きが聴き手にも元気をもたらしてくれるような気にさせる曲だと思います。
 
  イ長調、アレグロ、A,A,B,B の 2部形式 (B はこの演奏で 1'39”から)。 冒頭の 3つの E音を合図に休むことをことを知らないかのように音が自律的に走ります。 ... D. スカルラッティといえば、同い歳の ヘンデルが イタリアへ赴いた際に、彼との鍵盤の腕の競い合いをした話が 300年位経た今でも いわば語り草となっていますが、 いたずらっ子っぽいような音の動きも感じられるこの曲を聴くと、ヘンデルが陽性の人間だったこともあって、それはさぞ面白い競い合いだったろうなという気もします。
 
  私は、ギター界の新星: 朴 葵姫 (パク・キュヒ、1985年 韓国生れ) が 2年ほど前に日本で奏いたこの曲の映像を持っていますが、生気を感じさせる見事な演奏だと思います (2013.5.25.記)。 また彼女の弦を弾く右手の操作による硬軟の音色の メリハリのある変化がこの曲の魅力を増していました。 (この演奏でも 2種類ある MIDI上の ギターの音の混ぜ具合を替えることによって変化をつけてみましたが、結局、不自然さが避けられないため、断念。...無駄な試みでした (-_-;)。)