「四季」 より 「夏」 第1楽章 (ヴィヴァルディ作曲)
Le Quattro Stagioni "L'Eatate" _1 (Vivaldi)
(弦楽合奏、5'25"、MP3 : 5.1MB)
(写真は 富山県: 立山・ 弥陀ヶ原にて)
「四季」 の中でこの 「夏」 は比較的地味な存在かとも思われますが、この第1楽章など、曲中の "人の ため息"、"鳥の声"、"心地よい風"、"突風"、"嘆き顔" などが見えるような、共感・納得性の高い、その意味で生き生きとした名曲です。ト短調、8分の3拍子、アレグロ・ノン・モルト (ほどほどに早いテンポで)。 トゥッティ (全員で奏く部分、T) と ソロ (S) が交互に、T,S,T,S,T,S,T と続きます。「やけつく太陽の季節。人々も家畜も ぐったりとして、木々の緑さえ汗ばんでいる」、「それでも かっこうは歌声をあげ、きじ鳩や ひわ鳥は さえずることを忘れない」、「夕べに心地よい風が肌をなでる頃、突然北風が吹きつける。羊飼い達が嘆くのも知らぬげに」、「彼らには女神様が一番怖いのだ」 などと表記され、いかにも夏の暑さに滅入っている様や、そうした中で鳥の啼き声、風の吹きつける様など、平和な夏の農村風景が目に見えるように描かれています。曲データの入力では、(細かい音の連続となるため) 途中出てくる 4分の4拍子の部分を除いて、8分の3拍子の部分は倍の 4分の3拍子で入力し、演奏の テンポも倍にしました。 ...それから、冒頭の "ぐったりした、けだるい感じ" がなかなか出せなくて、テンポや 音符毎の強弱 (ヴェロシティ) 、発音の長さ (ゲートタイム) など色々いじってはみましたが なかなか難しく、...こちらはそれで ぐったりしました (-_-;)。なお当サイトでは、この 「四季」 について、下記の楽章を Upしてあります。