Serenata Espanola

スペイン: ミハスにて
 

スペイン・セレナータ (マラツ作曲、タルレガ編曲)

Serenata Espanola  (Malats)

(ギター・ソロ、4'38"、MP3 : 4.3MB)
(写真は スペイン: ミハスにて)

 バルセロナに生まれた ピアニスト兼作曲家の ホアキン・マラツ (1872-1912) は アルベニスや グラナドスともに スペイン音楽の普及に功があり、組曲 「スペインの印象」 に含まれているこの曲も スペイン色濃厚な作品としてよく演奏されています。
 
 イ短調、4分の3拍子。 4小節の序奏の後、ねっちりとした スペイン特有の やるせないような旋律から焦燥感のある旋律に変わっていき (A)、それが繰り返されると (A)、イ長調に転じて多少ゆったりした気分になるものの、すぐ短調に戻って Aの後半の焦燥感に戻って (B) 、さらに掻きむしるかのように音が細かい フレーズを含む部分 (C) があって、落ち着いてきたところで またそれらが繰り返され、都合 A,A,B,C,A,B,C と進行します。
 
 楽譜には 冒頭に アレグロ とある以外、テンポの指定はありませんが、小節毎、そして小節内でも テンポの急緩の変化が激しく、それらを感情のおもむくままに体を動かしながら急緩をつける実演の様を イメージしながら数字で現していく MIDI入力は、楽しくも シンドい、いや シンドくも 楽しい作業 (?) ではあります (^.^)。