ホ短調、4分の4拍子。
アレグロ で鋭い切れ込みの導入と カデンツァ (マンドリンが ソロで自由な テンポで奏く部分) を経て、アンダンテ・エスプレッシヴォ (ゆっくりと、表情を込めて) の やるせなく憂鬱な メイン部分に入りますが、ホ長調に転じてからは 流麗で浮き立つような旋律に昇華していき、そしてまた ホ短調の憂鬱な気分に戻って終わります。
ただ、"短・長・短" の
3部形式 の構造とはいえ、後の "短 (短調)" の部分は短く、憂鬱さが軽減されたような、あるいは憂鬱さが過去のものになったような印象となっています。