セゴビアの選定した 「20の
ソル 練習曲集」の 第17番の曲で、同じ練習曲集の中の 第5番 「
月光」 (ロ短調) とともに、ギター曲中の名曲として演奏される機会の多い曲です。
モーツァルトの 第40番 ト短調交響曲の 第4楽章
(サンプル演奏) が "駆け抜ける悲しみ" というなら、この ホ短調の曲は "足早の淋しさ"、さらには 北原白秋の詩の一節に "さびさびと急ぐ道なり" というのがありますが、そうした趣きの曲で、さらには シューベルトの歌曲集 「冬の旅」 にも通じるところのある曲のように思います。