歌劇 「タンホイザー」 より 行進曲 (ワーグナー作曲)
March from "Tannhäuser" (Wagner)
(マンドリン・アンサンブル、2'32"、MP3 : 2.3MB)
(写真は ヴァチカン: 大聖堂内部)
1848年に初演された 歌劇 「タンホイザー」 の 第2幕で歌われる合唱で、一般的には "大行進曲"、さらには "歌の殿堂を讃えよう" の副題のついた、ワーグナー (1813-1883) ならではの感のある有名な曲で、雄渾な印象の 序曲や 「巡礼の合唱」、「夕星の歌」 などとともに、この曲も特に ワグネリアン (ワーグナー心酔者) をはじめ、多くの人々を惹きつけてきた曲です。「タンホイザー」 の あらすじは、中世期のドイツの騎士達による歌合戦で、皆が "きれい事の愛" を歌う姿勢に反発して追放された タンホイザーは、ローマ法皇へ謝罪の巡礼に出されるが、許しは得られず、結局 元々彼が主張する どろどろとした世界に傾くが、恋人の エリザベートの自己犠牲と自身の死によって救済される、というものです。この編曲は ハ長調、4分の4拍子。 "行進曲" とは言っても、特に前半などは 歌劇 「ローエングリン」 の有名な婚礼の合唱 (結婚行進曲) などの儀式的な厳かさとか、ヘンデルの 「ハレルヤ」 などに近い、晴れの場を皆で讃えあうといった印象で、その後次第に 互いの健闘を誓い合うといった感じに力を増して行きます。なお当サイトには、ワーグナーの曲では 歌劇 「ローエングリン」 第3幕への前奏曲 も Upしてありますので、お聴きください。