Meditation de "Thais"

 
パリ: モンマルトルの丘遠望

タイス の 瞑想曲 (マスネ作曲)

Meditation de "Thais" (Massenet)

(マンドリンと ピアノ、4'15"、MP3 : 3.9MB)
(写真は パリ: モンマルトルの丘遠望)

  マスネ (1842-1912) が アナトール・フランスの 同名の小説を基に作曲した 歌劇 「タイス」 の中で 独奏ヴァイオリンによって演奏される間奏曲で、普段も専ら 「タイスの瞑想曲」 として親しまれてきている曲です。
 
  4分の4拍子、ニ長調。 ピアノの ドルチェ (柔和に、甘く、愛らしく) の伴奏に乗って、ここでは マンドリンが甘美で 秘められたような メロディーを奏でていきます。
 
  歌劇 「タイス」 は、4世紀の エジプトの アレクサンドリアを舞台に、修道僧が遊女タイスを放蕩淫乱の生活から改心させ、それによって タイスは聖女となって昇天するという物語ですが、タイスの昇天を前に修道僧の方が タイスへの恋に堕ちてしまうという、面白いというか、奥の深いものとなっており、この瞑想曲は 劇前半の "遊女タイス" が 後半の "聖女タイス" に目覚めていく重要な転換点になっています。