Study No.1

日光: 霧降高原
 

練 習 曲 第1番  (ヴィラ=ロボス作曲)

Study No.1 (Villa Robos)

(ギター・ソロ、1'40"、MP3 : 1.5MB)
(写真は 日光: 霧降高原にて)

  滝のような早い流れにひっかかった小枝がやがて弾き飛ばされるように消えていき、そしてまた次々に同じように似たような小枝がひっかかっては消えていって、それをぼんやり眺めていると、自分もその小枝の一つのようなものかも、といった気がしてくるような曲だと思います。
 
  4分の4拍子。 調性記号は ホ短調となっていますが、和音は様々に変化し、1小節ごとに繰り返し記号がある、つまり同じ アルペジオ を 2度づつ奏きながら進行して行き、そうした アルペジオの最後が ハーモニックス に変化して終わります。
 
  私の持っている イエペスの レコードの解説には、「12の練習曲集の中に含まれているが、無調の アルペジオが信じがたい スピードで演奏される。」 とだけ書かれています。 最初私は テンポ 152 で設定して 1分47秒。 早すぎるのでは (?) と思いながら、あらためて彼の演奏を聴いたら、さらに 10秒も早い 1分37秒。 最終的にこの頁の演奏では テンポ 160 の 1分40秒としました。
 
  なお当サイトには ヴィラ=ロボスの作品として ショールス 第1番前奏曲 第3番 も Upしてありますので、そちらもお聴きください。