鎌倉市: 夫婦池の藤
 

夜 (池宮 英夫 作曲)

Yoru (Ikemiya)

(マンドリン・アンサンブル (Mandoln1.2,Mandola,Guitar)、3'18"、MP3 : 3.0MB)
(写真は 鎌倉: 夫婦池の野生の藤)

 1. 木の間の泉の、夜 (よ) となる哀しさ。
静けき若葉の、身ぶるい夜霧の、
白き息。
 2. 木の間の泉の、夜となる哀しさ。
そよ風なげけば、花の香ぬれつつ、
身もだえぬ。
 3. 木の間の泉の、夜となる哀しさ。
こがねの挿櫛 (さしぐし)
月姫 (つきひめ) うるみて、
さまよえり。
 4. 木の間の泉の、夜となる哀しさ。
たゆとう なげかい、われらは堪えざり、
笛を吹く。

  ウェーバーの 歌劇 「魔弾の射手」 の中の曲に 歌人・与謝野晶子 (1878〜1942) が 歌詞をつけ、1909 (明治42) 年に 「女声唱歌」 に発表した歌に、あらためて 池宮英夫が曲をつけたものです。
 
  4分の4拍子、イ短調で始まり、途中 3番から ニ短調に転調します。 ...歌詞は、"女の定め" といったものを、季節感と年齢 あるいは ライフ・ステージ的なものと重ね合わせて嘆じているようで、いかにも与謝野晶子らしい官能的ともいえる雰囲気を感じさせるものとなっていると思います。
 
  なお当サイトには 「落葉松」 など 他にも 池宮作曲の歌 を Upしてありますので、お聴きください。