交響詩 「ツァラツストラかく語りき」 冒頭部分 「日の出」 (R.シュトラウス作曲)
From "Also Sprach Zarathustra" (R.Strauss)
(管弦楽、1'43"、MP3 : 1.6MB)
(写真は 2012. 5. 21. 鎌倉市で見た金環日食)
リヒャルト・シュトラウス (1864-1949) が ドイツの実存主義哲学者 ニーチェ (1844-1900) のこの題名 (現在では 「ツァラトゥストラはこう語った」 と口語で訳されることが多いようです) の著作を標題にして ニーチェを称えた曲です。冒頭、とてつもなく大きな エネルギーを蓄えたような低音の ハ音の上に トランペットの先導と フル・オーケストラの強奏、そして ティンパニーの連打で夜の帳が徐々に開かれ、やがてその エネルギーが全天に拡散していく、といった力のみなぎった、スケールの大きさを感じさせる夜明けです。グリーグの作品に有名な 「 朝 (Morgenstimmung、Morning Mood) 」 がありますが、同じ夜明けでもこの曲に比べたらだいぶ穏やかな夜明けですね。映画 「2001年宇宙の旅」 で クラシック・ファン以外の人達にもすっかり有名になった曲です。 もっとも それ以前からも イベントなどの仰々しい幕開けの時などに使われたりしていましたが、それにしても新しい時代の力強い黎明を思わせる曲です。 ということで、千年紀 の今日、Up させていただきました (2000.1.1.記)。