"Die Zauberflöte" Overture

 
オーストリア・ザルツブルグ

歌 劇 「 魔 笛 」 序 曲 (モーツァルト作曲)

"Die Zauberfläte" Overture (Mozart)

(管弦楽、6'17"、MP3 : 5.8MB)
(写真は オーストリア・ザルツブルグの市街等 <スライドショー>)

  モーツァルト (1756-1791) の最後の歌劇の序曲で、彼はこの曲を完成して約2ヶ月後に、35才で亡くなっています。
 
  日本語で "歌劇 「魔笛」" というと何か仰々しく、 "歌芝居 「魔法の笛」" と訳す方が良いと思われるような (英語では "The Magic Flute") 現実離れした御伽噺で 、話の筋の出来が良くないとの評価もあるものですが、中で歌われる アリアなどは、軽く楽しいものから重く深刻なものまで幅広く、いずれも飽きさせない素晴らしいものばかりで、モーツァルトの三大歌劇のひとつに数えられており、私の最も好きな歌劇でもあります。
 
  この序曲は、変ホ長調、ソナタ形式。 荘重な三種の和音に始まる導入を経て、アレグロ の主題が提示され、その後 また荘重な和音を経てから展開されていきます。 第1主題などは、小林秀雄がその著: 「モオツァルト」 で書いた、「モオツァルトは、主題として、一と息の吐息、一と息の笑ひしか必要としなかった。...彼は何もわざわざ主題を短くしたわけではない。 自然は長い主題を提供する事が稀だからに過ぎない。」 を実感させます。
 
  私がこの序曲を 昔の パソコン通信に Upしたのが 1991 (平成3) 年。 その後 Windows の時代になってから、入力してあった データの不具合 (データの化け) で手がつけられず、MIDI にも変換できなかったのが、最近の ソフトで やっとまた読むことができるようになり、今回修復して 12年ぶりに Up する次第です (2003.2.1.記)。
 
  ...天才・モーツァルトは 歌劇 「ドン・ジョヴァンニ」 の序曲を一晩で書き上げたそうですが、12年前 (1991) の私の場合、主に土日中心の作業とはいえ、ただ パソコンの画面上に楽譜通りに音符を並べるだけで 約3週間もかかりました (-_-;)。
 
  なお この歌劇の中で歌われる 「パパゲーナ!、パパゲーノ!」、そして モ−ツァルトの歌劇の序曲として 「フィガロの結婚」 序曲「劇場支配人」 序曲 も Up してありますので、お聴きください。